※『すいません、すいません、すぐに取り替えます。』
少し褐色の化粧が濃いおばさんはたどたどしい日本語で謝ってきた。今にも泣き出しそうに。
そして裏へ行き『あーー、失敗しちゃったー。あーーー』と店内に聞こえる大きな声で日本人の社員に謝りはじめた。
僕は心の中で思った。いいんだよ、おかあさん、あなたは悪くなんてないんだからと。※
あ、こんにちは、ベルビーに復帰しているひょーどうです。
今日はこの前、朝方に牛めしの松屋さんで起きた背筋が凍りそうになった怪奇現象をお話ししましょう。
まず、夜中の3時頃に仕事が終わった僕とキクタは店でたわいもない話しを終えた後、朝の5時に松屋へ行きました。さすがに朝の松屋は出勤前のドカチン系の方と朝方にお仕事を終えた水商売のボーイさん達などで、程よく混み合っていた。僕は朝は目玉焼きが食べたいのでソーセージエッグ定食。キクタは納豆が食べたいと納豆定食。朝の忙しい時間なのでスタッフは結構いたので、サクサクっと商品は出てきて僕らはまた、たわいもない話しをしながら食べ始めました。すると突然、キクタが
『あ、トイレ行きたい。。。』
と言って味噌汁を一気飲みしてトイレに行きました。食べてる途中でトイレに行きたいって言う人に初めて会ったので、結構衝撃的でした。どのくらい衝撃的か分かるように写真に収めてみました。
この食いかけの途中でトイレです! ご飯がモリモリと残っています。ちょっと引いて写すとこんな感じです。
まぁ、まぁ いいでしょう。そういうときもあります。ただ、年上や目上の人と食事をする時は勝手に行かないで一言、断りを入れましょうね。誰もダメなんて言う人はいないんですから。
で、話を戻すと、ここから事件が起こるのだった。店内は激しく入れ替わる時間帯。スタッフもたくさんいてアチラコチラへ走り回っている。そこに多分、今日、もしくは昨日入ったばかりというのがカラダから滲み出ているブラジル人のおばさんがこちらにやってきた。さすが南米の方。慌ただしい店内だが、とっても明るい笑顔でこちらに向かってくる。そして僕の前で立ち止まると
『失礼しま~~~す♪』と言って、なんと隣のキクタの食器を片し始めたのだ。
そこで思わず僕が注意してしまったのだ。しかも完全に言葉の使い方がおかしい言い方で。
『おいおいおい、これだけご飯が残ってて居なくなるわけがないだろうが!』(まあ、実際トイレに行ってしまって居ないんですけどね。)
『トイレだよ、トイレ』(周りに気を使い小声で言う)
が、彼女には小声で言っても伝わらないし、ましてや混み合っていて、店内のお客が激しく入れ替わる中で、席に人がいないならすぐに片付けて!と言われてるのだろう。彼女は何が悪いのか理解出来なかったんだろう。うん、わかる。だって僕もなんでこの状態でトイレに行くのかキクタの行動がよくわからないと思ったから。笑
そして、彼女が箸(ハシ)を捨てたところで腕を掴み『No! NO!』と言うと彼女は片してしまったことがマズいことだと気づき、大きな声で失敗を嘆くのであった。
冒頭に戻る。
※『すいません、すいません、すぐに取り替えます。』
少し褐色の化粧が濃いおばさんはたどたどしい日本語で謝ってきた。今にも泣き出しそうに。
そして裏へ行き『あーー、失敗しちゃったー。あーーー』と店内に聞こえる大きな声で日本人の社員に謝りはじめた。
僕は心の中で思った。いいんだよ、おかあさん、あなたは悪くなんてないんだからと。※
と、いうわけなのである。慌てて対応しに来た社員の方に、大丈夫だと。
友人の食器を全部片付ける前に僕が気づいたから何も問題はない。
むしろこれは誰でも間違えると。
この時間にこんな状態でトイレに行くやつはいない。
彼女は悪くない。
彼女を責めないであげてくれと。
社員は驚いていた。僕が少し感じが悪そうな顔なのですごいクレームが来ると思っていたのだろう。 あれ?と言うような顔で僕の話しを聞いていた。
なんかゴチャゴチャとなってきてめんどうだなぁと思っていた。
そこへお坊ちゃん(キクタ)が、何があったか露知らず席に戻ってきた。
そして。。。
(おおおお怖い怖い、なんという怪奇現象。。。)
そして必死に箸を探しているキクタに僕は言ってやりました。
『箸(ハシ)はね、納豆を食べて汚れていたから新しいの使ってくださいとお姉さんが下げて行ったよ。』と。
世界はこれを愛と呼ぶのだろうか?
~おしまい~