上野の国立科学博物館で2月21日まで開催されているワイン展に行ってみました。
ワイン展概要
http://wine-exhibition.com/outline.html
世界や日本のワインの歴史からぶどうの作り方、ワインの作り方から楽しみ方まで、広く浅くそこそこ突っ込んだ内容で分かりやすく展示してあり、勉強と復習に大変有意義でした。
撮影してよい部分と撮影不可の部分とあったので撮影出来たものだけですが写真を交えて、ワインのお勉強でやったことの復習になりますが数回に分けて振り返りたいと思います。
今回はぶどうの栽培における「仕立(したて)」と呼ばれることについてご紹介します。
仕立てには二種類あります。
「棚仕立(たなじたて)」 と 「垣根仕立(かきねじたて)」 です。
みなさんがぶどう畑と言われてイメージするのは頭上からぶどうの房がぶら下がっているぶどう狩りで目にする「棚仕立」が多いのではないでしょうか?
日本ではこの形が多いのにも理由があるようです。
それは「雨」(特に梅雨)と「湿度」です。
ぶどうの房に雨が直接当たると病害の原因となるそうです。
なので実る頃には降雨が少なくて乾燥している方が良いんだとか。
棚仕立だと棚の上には良く陽が当たり下には風が良く抜けて病害の心配が少なくて収量を多く期待できますが、一株あたりの実の数が多い代わりに凝集感が少なく、ワインを作るための良質なぶどうを作りにくい上に機械化が難しいそうです。
逆に垣根仕立だと垣根と垣根の間には風が流れますが、垣根から垣根は風が抜けにくく、病害の原因となりやすくなりますが、機械化と良質なぶどうの量産が容易になるそうです。
日本で棚仕立が多く見られるのも、梅雨や湿気が多くて良質なぶどう作りが難しい土地で奮闘している生産者の方々の1つのカタチなのかもしれませんね。